もくじ
1. はじめに
インターンはいくつかの種類に分類することができる。これらの違いを理解して、積極的にインターンを活用していくことが、就活で高い成果をあげる上では有効となる。そこで今回は、就活のインターンを4種類に分類し、それぞれについて解説する。
- スポンサーリンク
- スポンサーリンク
2. 就活のインターンの種類
(1) 内定直結型インターン
インターンの種類としてあげられるのは、まずは内定直結型のインターンシップである。主に外資系コンサルティングファームや外資系投資銀行で行われる。元来、欧米ではインターンで試用期間的に協働し、そこでの現場評価を大きく加味して採用の是非を決定する。外資系企業の多くは、経団連に所属していないため内定出しの時期等も自由に決定できることからこの慣習を踏襲してきた。採用上も競合となる日系のIB(投資銀行部門)もインターン経由での採用が中心となるので注意。
外資系志望者の間ではインターンが事実上の本選考であることは常識的に認識されていることから、外資系企業の内定を志望するなら早期からインターン対策を実践し、自身の能力を高めておく必要がある。
参考記事
(2) 裏ルート誘導型インターン
2016卒以降行われた『就活後ろだおし』の影響を受けて多くの日系企業がインターン経由の採用強化を迫られた。(参考:高学歴びいきな就活後ろ倒しの影響と対策)その結果増えたパターンがこの裏ルート誘導型インターンである。新卒採用担当者の間では、『早期から動いている集団の方が優秀層が多い』というのが通説となっており、夏、冬といった早期から動く就活生との接触、選考を行うことが目的である。ただ、内定直結型とは、
- (1) 本選考でも採用する
- (2) 倫理協定に抵触するため明確に内定は出さない
2点において異なる。インターンで好成績を残してもメンターと定期的な接触があったり、インターン参加者限定の食事会に招かれるのみで、明確に内定と伝えられるのは選考開始初日(2017卒の場合は6月1日)となる。なお、日系企業でこのタイプのインターンを実施してきた企業としては、博報堂、JT、リクルート各社、メガバンク、サイバーエージェント等である。(※企業側からこのような採用を実施ししていると正式公表があったわけではない)
参考記事
(3) 企業理解促進型インターン
1dayインターンや2dayインターン等、短期間で行われるのが特徴である。1dayインターンはインターン(職業体験)とは名ばかりで、実際は工場見学、オフィス見学、社員との座談交流会、企業説明会等が終日で開催されるにすぎない。選考等をされることは無い分参加する学生としては気が楽ではあるが、選考型のインターンと比較するとあまり学びや気付きは多くはないと言える。また、企業理解促進型のインターンで得られる知識・経験は他の企業の選考に応用することが難しいため、後の就活に対して寄与することも多くない。ただし、志望度が高い企業の理解を深め、情報を獲得する上では有効な手段となるだろう。
(4) 長期アルバイト型インターン
ベンチャー企業などで通年で募集されているインターンである。上記3つのインターンが新卒採用に参加する就活生を対象としているのに対して、長期アルバイト型インターンは全学年を対象としていることが多い。最もインターン(就労体験)本来の原理に近いものであり、実際に給与を受け取りながらアルバイト的に企業の実務をこなすことになる。ベンチャー的な考え方や、他の就活生がしたことのない実践的なビジネス体験を獲得する事ができるが、選考フローや選考観点は新卒採用を目的としたものとは異なることがあることを理解した上で参加することが必要である。もちろんインターン参加後に圧倒的な成果を出せば、そのまま正社員として登用されることも少なくない。
3. おわりに
就活生はインターンシップに行くべきかをメリット・デメリットと共に考える