1次面接で見られているポイントと対策方法

カテゴリ:面接対策
ES研究所 2018年01月16日
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一次面接での評価ポイントと対策の仕方

もくじ

  • はじめに
  • 面接の全体像のおさらい
  • 1次面接の面接官はどの様な人か?
  • 1次面接で主に評価していることは何か?
  • 1次面接で見られていることは?
    • (1) 見た目や雰囲気が自社に合っているかどうか
    • (2) 自己PRが1分間で話せるかどうか
    • (3) 自己PRの最低限の深掘りに答えられるかどうか
    • (4) 志望動機が1分間で話せるかどうか
  • 1次面接の通過率を高めるための対策は
    • ◯見た目を正す
    • ◯自己PRを1分で言える様にする
    • ◯自己PRの想定問答集を用意する
    • ◯最低限の志望動機を言える様にする
  • まとめ

はじめに

就活を成功させる上で面接の通過率は非常に重要な要素となります。大手企業の選考倍率は、数十倍から、超人気企業だと2000倍近くと極めて厳しい戦いとなるので、「全ての面接に通過する」ということは極めて難易度が高いことです。

しかし、だからといって「何が評価されているのか?」を知らずに面接に臨むのはあまりに非合理的です。何を見られているのかを把握し、適切な準備の上で臨むべきです。

また、面接に落ちたタイミングでしっかりとした振り返りと軌道修正を行わなければ、一向に面接の能力は上がりません。もちろん、通過率を高めることは出来ません。「数撃ちゃ当たる」の戦い方となってしまうため、持ち駒(選考参加中の企業)・精神を消耗させてしまいます。

そこで数回に分けて、各面接で評価されていること、落ちる主な理由と対策をご説明していきます。まずは「主にどういう理由で落とされているのか?」についてしっかり理解を深め、それから不通過となった自分の面接を振り返って課題を洗い出してみてください。

尚、ここから説明する内容は必ずしも全ての企業に当てはまるわけではありません。採用手法は企業ごとに十人十色です。一般的な「傾向」としてお伝えせざるを得ないことをご了承ください。

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面接の全体像のおさらい

先に面接の全体像をおさらいしておきます。選考の回数は企業によるため一概にはいい切れませんが、日経大手企業の多くはおよそ4回の選考で採用活動を行っています。

1〜2次面接は現場社員が「一緒に働きたいかどうか?」の観点から通すか落とすかを決めます。

3次面接は管理職や人事担当者が「優秀かどうか?」「自社に来るかどうか?」の観点から通すか落とすかを決めます。

最終面接では決済者(最終的にその人を採用するかを決め、責任を取る人)が「本当に内定を出すかどうか?」を決めます。

今回は、選考序盤の現場社員が担当する「1次面接」にフォーカスをあてて、落ちた理由と対策について解説していきます「一緒に働きたいかどうか?」だけじゃああまりに抽象的で何も分からないですもんね。

1次面接の面接官はどの様な人が多いか?

1次面接の面接官は主に現場の若手社員が担当します。年次は3年目から10年目前後の場合が多い様です。

ちょっとびっくりするかもしれませんが、面接官として出て来る社員の方々は「営業」や「企画」といった「人事以外の仕事」がメインです。

従って、面接のスキル、目の前の学生が優秀かどうか?自社に合っているかどうか?を判断するノウハウは専門的には持っていません。この現場社員面接官の多くは、事前に人事の採用担当者から

  • ・面接でしないで欲しい、聞かないで欲しいこと
  • ・面接で最低限チェックして欲しいポイント

等について30分から1時間程度の講習を受けただけで面接官の椅子に座ります。

何故この様に付け焼刃面接官を量産する必要があるかというと、1次面接ではまだ沢山の就活生が残っているので、選考をさばくためにはどうしても面接官の数が必要となるからです。

参考記事

『面接の3つのステージ。現場社員・マネージャー・役員の各面接で聞かれること』

1次面接で主に評価していることは何か?

現場社員に人事の専門知識はありません。また、2〜4名程度での集団面接となる場合が多いので、1人1人の話をじっくり聞いている時間はありません。これらを人事は分かった上で依頼しますので、現場社員には人事から「一緒に働きたいと思った人を通してください」というオーダーの下、選考にあたることになります。

1次面接・2次面接には、就活生の人数を、限られた人事や管理職(課長以上)・役員で対処しきれる人数まで、「現場社員が一緒に働きたいと思うかどうか?」という軸でフィルターにかける目的があります。

1次面接で見ていることは何か?

では、1次面接を担当する現場社員の方々がどういうポイントから「一緒に働きたいかどうか?」を判断しているのかを解説していきます。

見た目や雰囲気が自社にあっているかどうか?

いきなりタブーに触れた感がありますが、印象において見た目や雰囲気・肩書きが与える影響は絶大です。このことは、当サイトで何度か触れている1971年にアメリカの心理学者が発見した「メラビアンの法則」でも説明されています。多くの政治家(例えばアメリカ大統領)などもこの法則を活用しています。

メラビアンの法則

・視覚情報から55%の影響を受ける
容姿、服装、権威、表情、視線、姿勢など
・聴覚情報から38%の影響を受ける
声の高さ、話のスピード、大きさ、声色など
・言語情報から7%の影響を受ける
話の内容、言葉の意味

ここで言う見た目はいわゆる「顔フィルター」のことを言っているわけではありません。髪型、メイク、肌質、スーツの着こなし、靴の磨かれ具合等の全身の見た目や、姿勢・表情・仕草・声色など、相手に与える印象のうち話の内容以外の要素を指します。主に

  • (1)社会人に求められる最低限の清潔感はあるかどうか?
  • (2)雰囲気は自社の社風・文化にあっているか?

の2点から評価されます。

(2)については合う合わないの問題なので、仕方がないとして、(1)の清潔感があるかどうか?の観点で評価が下がってしまっている場合は1次面接での通過率が劇的に悪くなるため早急に対策が必要です。

また、いくら良い内容を話せていても、早口だったり、話の抑揚が無かったりするとあまり良い印象を与えられません。「話し方」についてもきちんと対策をしてから臨みましょう。

参考記事

就活と見た目

ほんとに企業は人を見た目で評価するのか?

『ほんとに企業は人を見た目で評価するのか?』といった声も聞こえてきそうですが、企業とは出資者(株主)のために合理的に利潤最大化するための組織です。容姿や雰囲気によって自社の業績が上がるのであれば、当然評価のポイントとすることはありえます。それを公言する必要もメリットもないから誰も声高に宣言しないだけです。ただし、評価項目の一要素に過ぎません。

自己PRが1分間で話せるかどうか?

1次面接ではほぼ毎回

  • 「1分間で自己紹介をしてください」
  • 「1分間で自己PRをしてください」

といった質問をされます。この時、解答として

  • (1)1分間という時間制限を守る
  • (2)相手に伝わる『内容』を話す
  • (3)相手に伝わる『話し方』で話す

の3点をクリアして1分間で自己PRを行う必要があります。見た目や雰囲気を正しているのに1次面接が思うように通らない就活生は自分が1分で伝えている自己PRが上記3項目をきちんとクリアしているかどうかを振り返ってみてください。

参考記事

『どんな話にもピッタリはまる自己PRのテンプレート』

自己PRの最低限の深掘りに答えられているかどうか

1次面接では1人あたりの面接時間はかなり短いです。メディアや広告代理店等では1人につき5〜10分、平均して1人につき15分程度、長くても1人30分程度です。

従って、1次面接で自己PRにおいては深掘りした質問をされることは稀です。面接の対策が不十分な学生だと、この質疑応答でつまづいてしまいます。

  • (1)聞かれていることに答えられているか?
  • (2)結論から相手に分かりやすく話せているか?

の2つの観点から今一度自分の自己PRに関する質疑応答の内容を振り返ってみましょう。

参考記事

『自己PRと学生時代頑張ったことについて面接で聞かれる14の質問』

志望動機が1分間で言えているかどうか

先に伝えた様に、一次面接では1人あたりの面接時間は短いです。志望動機については自己PRと比べるとあっさり確認されるだけのことが多い様です。しかし、滑り止めで受けている学生や、練習で受けている学生を早期にフィルターにかけることは企業にとってデメリットはありません。従って、質問はされます。質疑応答で深掘りはされないものの、

  • ◯なぜ就職(大学院や公務員ではなく)?
  • ◯なぜその業界?
  • ◯なぜその会社?

の3項目については聞かれた時に1分程度できちんと答えられる様にしておく必要はあります。ここでの回答内容はメモとして残り2次面接以降にも引き継がれていくので、あまり適当な解答をしてその場しのぎをしてしまうと2次面接以降が苦しい戦いになってしまうので注意してください。

参考記事

『志望動機の書き方』

1次面接の通過率を高めるための対策は?

では、一次面接の準備を行うときや、一次面接で落ちてしまった時にはどのような対策を取ればよいかについて説明していきます。

〈次ページ〉1次面接の通過率を高めるための対策は?

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