もくじ
- はじめに
- プレエントリーは何社すれば十分か
- 就活初期にプレエントリーを大量にしておく4つの理由
- 内定にプレエントリーに必須だから
- 企業の受け忘れを失くすため
- 選考開始や〆切の漏れを失くすため
- 費用がかからないから
- 効率の良いプレエントリーの方法
- まとめ
1.はじめに
就活解禁後一番初めにやるのがプレエントリーですよね。
プレエントリーとは「企業の採用サイトにに無料会員登録する」様なものです。その企業に興味が有ることを示し、個人情報を渡し、選考や説明会の連絡を直接受け取れる様にすることをいいます。
しかしながら、いかんせん手間もかかる一方で、後々プレエントリーしてなかったがために何かしらの不利益をこうむるのは避けたいですよね。
そこで、このページでは、納得のいく就活をするために、
プレエントリーは何社すれば十分か?
について説明します。
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2.プレエントリーは何社すれば十分か
ES研究所の提案としては
なぜこんなにプレエントリーするのかの詳細は後で説明します。まず、以下の前提条件について考えてみて欲しいのです。
プレエントリーの前に理解しておきたい前提条件
就職活動の大前提として志望企業からの内定がなければ志望企業に入社することは出来ません。
現在、内定が無いのに「入社する」とか「入社しない」とかを検討することに意味はありますか?
まずは、就活終了後の入社先の選択肢を増やすため、第一志望群からの内定数最大化を目的に就活生は動く方が合理的ではないでしょうか?
そして、自らの能力を企業に伝えきり、各企業からの内定を獲得しきった後に、『内定を獲得した企業のうちどこに入社するか?』を考える方が合理的ではないでしょうか?。
前提条件に基づいてプレエントリーを再考する
この前提に基づいてプレエントリーを考えなおしてみましょう。当たり前ですが、プレエントリーなしに選考には参加できません。従って、第一志望群からの内定数を最大化するためには、選考に参加できる企業、つまりプレエントリーする社数を増やす必要があります。
エントリーシート研究所としては、以下の公式のもとESの提出数を最も重要な指標として掲げ、100社程度のエントリーシートの提出を推奨しています。
内定獲得数の公式
内定数=選考参加社数(ESの数)×選考通過率
そこで、以下に説明するいくつかのプレエントリーのメリットと、100社へのES提出を目指す中で結局ESを出さないで企業も発生することを見越して、150-200社をプレエントリーの推奨数としています。
就活の目的と達成方法
就活生としての自己分析と内定者としての自己分析
行きたい企業が150-200社もない就活生はどうする?
150-200社も行きたい企業がない就活生も沢山いると思います。安心してください。それが普通です(笑)
しかし、それでも150社~200社のプレエントリーはするべきなんです。
あとで説明しますが、プレエントリーにかかるコストは登録の手間だけです。なので、面倒なのは当たり前です。
しかし、プレエントリーにはお金や特別な技術、何かを調べる手間等は必要はありません。手間しかコストがなく、メリットが沢山あるのですから、たとえ第一志望の業界や企業でなくとも、第一志望群(その1社からしか内定を獲得できなかったとしてもその会社に入社をするだろうと思う会社)は、積極的にプレエントリーすることをおすすめします。
では、コストは手間だけとしても、何をメリットとしてこれだけのプレエントリーをする必要があるのでしょうか?
3.就活初期にプレエントリーを大量にしておく4つの理由
就活初期に大量にプレエントリーをしておくことをすすめる理由は次の4つです。
理由1:「受ければよかった…」という企業を最小化するため
プレエントリーをしなければ選考には参加できません。従って、就活において、どこかのタイミングでその企業へのプレエントリーはしなければなりません。就活解禁直後は選考にあまり関係のない説明会ぐらいしかやることはありません。
そこで、プレエントリーを企業がESの提出や選考会を開いていない初期の時期にやっておくわけです。
やらなければならないことの少ない解禁直後の時期に、必ずやらなければならないプレエントリーをやり切っておくことで、就活後半でESの作りこみやGD・面接の準備に十分な時間を割くことが出来るようになります。
上記の行動に十分な準備時間を取れることで、ESの提出数や選考通過率を高めることが出来ます。
理由2:プレエントリーを通じ企業の受け忘れを失くすため
就活解禁直後に一定数のプレエントリーを行うことで、
- 「こんな会社があるのは知らなかった」
- 「そういえばこんな企業もあった…」
とあとあとになって
- 「知ってれば受けたかった企業」
- 「受けるのを忘れていた企業」
が出てきてしまうことを回避できます。
150-200社といった一定の登録数にこだわることで、自分が今すでに知っている企業ではない企業も知りに行く必要が出てくるわけです。
例えば、「金融志望で行きたい企業は50社しかない。だけど、目標の150社のプレエントリーのためには他の業界から100社を追加でプレエントリーしなければなりませんよね。
この知っている企業と目標とするプレエントリー数の差を満たそうとすることで、
- 「その企業知らなかった」
- 「その企業受けるの忘れてた」
- 「受けてれば本当は受かっていたホワイト企業」
という就活における機会損失を減らすことができるんです。
理由3:プレエントリーを通じ選考開始や〆切の漏れを失くすため
プレエントリーすると、企業から
- 企業説明会の開催
- エントリーシートの提出開始と〆切
- 面接やGDの開催案内
- リクルーターからの選考連絡
といった通知がメールや電話で入る様になります。内定にあまり影響を及ぼさない企業説明会はさておき、ESの提出と面接・GDへの参加は内定を獲得するためには必ず通らなければならないプロセスですよね。従って、
- 「ESの出し忘れ」
- 「選考の受け忘れ」
はそのままその企業への内定の道が閉ざされたことを意味します。
就活の初期にプレエントリーをやり切ることで、選考情報の通知が来るようになるので「選考参加の漏れ」を最小化することができます。内定や選考参加のためにはどうせプレエントリーはやらなければならないのです。選考解禁直後の暇な時期にやっておくことをおすすめします。
理由4:プレエントリーには費用がかからないから
ESの提出やwebテストの受験を要求される本エントリーと異なり、プレエントリーの作業は多くの時間はかかりません。もちろん、お金も要りません。
プレエントリーのコストやデメリットといえば、面倒な個人情報の入力の手間が発生してしまう程度、つまり”面倒”なだけです。内定獲得のためには必要なことなのでプレエントリーは腹をくくってやりましょう。(笑)就活後半になって「早期にプレエントリーして」ことが理由で発生するデメリットももちろんありません。(笑)
プレエントリーを早目にやっとくべき理由のまとめ
ここまで説明してきたプレエントリーを150-200社早期に行うメリットについてまとめておきますね。
- (1)後からやること増える、かつ必須行動なので早目にやっておく
- (2)数にこだわることで選考に参加する業界の幅を広げる
- (3)選考の受け忘れのリスクを最小化する
プレエントリーを就活解禁後にやりきっておくことで、これらのメリットを、すこしばかりの手間で獲得できるわけです。本気で就活に臨むのであれば、就活解禁直後にプレエントリーをやりきらない手は無いはずです。
3.効率の良いプレエントリーの方法
ここまでプレエントリーのメリットを説明してきましたが、
「具体的にプレエントリーを効率良くやるにはどうやればいいのか?」
についてここからは説明していきます。
プレエントリー専用のメルアドを取得する
就活中は様々なサイトに登録しますよね。そして沢山のサイトやサービスから様々なメールが来ますよね。そうすると、企業からの絶対に見落としてはいけないメールを見落とすリスクが高まります。
そこで、プレエントリーを行う前に企業からの選考情報”のみ”を受け取る専用のアドレスをGmail等で取得し、そのアドレスで登録することをおすすめします。
スカウト・エージェントサービスを活用する
プレエントリーより先にやっておいた方がいいことが2つあります。
プレエントリーは様々な業界への選考参加者数を増やすために行うわけですよね?しかし、様々な業界への選考参加者数を増やす方法はプレエントリーだけではありません。具体的には
- (1)無料の『スカウト型』就活サービス
- (2)無料の『エージェント型』就活サービス
の2つです。プレエントリーより先にやっておいたほうがいい理由は、この2つは登録さえしてしまえば勝手に選考紹介が来るからです。プレエントリーをしてから登録でもいいんですが、その期間に貰えたはずのスカウトが他の学生に流れてしまうという機会損失が生じます。
『スカウト型』就活サービスとは?
スカウト型就活サービスとは、
- ・個人情報(大学やTOEICスコア)
- ・学生時代の経験や自己PR
- ・過去の選考情報やインターン参加状況
を入力しておくと企業側から勝手にスカウト(特別選考への招待)が届くシステムのことです。
就活生がスカウト型就活サービスを使うメリットは、
- ・一度のプロフィール入力で自分が動かなくても就活が進む
- ・選考状況に応じて1次選考や2次選考がパスされるため効率的
- ・スカウトサイト経由じゃないと選考参加できない企業にエントリーできる
- ・スカウトサービス経由だと学歴フィルターにかからないことがある
などがあげられます。もちろん登録は無料で、手間は登録とプロフィール入力の1度きりです。利用するに越したことはありません。プロフィール登録しないとスカウトが来ないので注意が必要ですが。
プレエントリーに加えて利用することで、幅広い業界への選考参加社数を増やせます。選考通過率にあまり影響しない説明会に行って就活やった気になってるより遥かに有益な時間の使い方です。では、使えるスカウトサービスをいくつか紹介していきます。
キミスカ
大学などの基本情報に加え、これまでの
- ・インターン選考経験
- ・企業の選考結果
に基づいて企業からスカウトが来る。一般に就活ではESで落ちようが最終で落ちようが内定しなかったことに変わりはありませんが
- ・『3次面接までは行った』
- ・『最終面接までは行った』
といった選考落ちも成果として汲み取ってくれる点が強みです。こちらも登録は無料。ログイン後プロフィールを入力しないとスカウトは来ないので注意が必要です。
Facebookからの登録も出来ますが、登録情報が名前とメアドのみとなるため、スカウトが届きづらくなる可能性があり本末転倒です。面倒ですが通常登録をおすすめします。
・Offer Box
『Offer Box』は『人柄・経験』を重んじる採用を支援するスカウト型就活サービスです。無料登録することで人柄や経験を重視する企業からのスカウトを受けることができ、プロフィール入力率60%以上の学生のうち97.2%が企業からのスカウトを受けています。
また、Offer Boxが採用している『AnalyzeU+(アナライズユープラス)』という診断ツールが無料で使用可能になる。6つの大項目を中心に25項目の診断結果で客観的に自己分析が可能となる。自己PR文を作成できる様に診断結果は出されます。
ビズリーチ・キャンパス(MARCH以上限定)
人材メガベンチャー『ビズリーチ』が運営するOB訪問支援のサービス。卒業名簿には無いOB/OGにも訪問できる他、社会人側が自主的に登録しているため訪問をお願いするハードルがかなり低くなるためOB/OG訪問の成約につながりやすいことが特徴です。
学生の登録・利用は無料ですが、現在はMARCHレベル以上の大学を対象にサービスを展開している様です。
必ず注意してほしい点は無料登録後ログイン後にプロフィールを入力しないとOB訪問の依頼も、企業からのスカウトもかからないことです。登録後、自己PRを少しでも良いので入力しておきましょう。
・ニクリーチ(寿司リーチ)
『ビズリーチ』が運営する『焼肉食べながら就活する』サービスです(笑)高級焼肉店で人事と会食をします。最近は『寿司リーチ』という寿司屋で会食するサービスも始めたようです。
人事は優秀な学生に早期に接触したくてくるわけですが、学生にはそんなこと関係ありません。
気構えずに学生はとりあえず、「肉喰いたいから来ました。」でOKです。
ただし、
無料登録後にログインして”プロフィールを入力しないと企業から焼肉等のお誘いはきません”ので実質登録していないのと同じ状態になります
のでご注意ください。
焼肉好きならとりあえず、登録して息抜きに使うのも手です(笑)
エンジニア就活(文系も対象!!)
名前だけ見るとエンジニア学生のための就活サイトに見えますが、実際は異なります!
『現時点ではプログラミングのスキルはないが、営業などの文系職ではなくプログラマーとして人気企業に就職したい』
というニーズを持った学生のためのメディアになります。もちろん文系も対象です!
未経験の学生でもエンジニア育成枠としてエンジニアとしての採用を行ってくれる企業の紹介や、現役エンジニアによる無料面談のサービスを行っています。登録は無料で1分弱で完了します!
・エントリーシート研究所
はい、このサイトですね。無料会員登録で、過去実際に提出されたエントリーシートが閲覧ができたりと色々と特典があります。メルマガも決してうざくないタイミングでうざくない文量で配信しています。是非ご登録を~!
『エージェント型』就活サービス
エージェント型就活サービスとは、
- ・個人情報(大学やTOEICスコア)の登録
- ・専属キャリアカウンセラーとの面談
を通じて、就職エージェント(就活代理人)が、企業側とのマッチングを進めてくれるサービスです。
エージェント型就活サービスを利用するメリット
エージェント型就活サービスを使うメリットは、
- ・一度の面談で自分が動かなくても就活が進む
- ・セミナー等の様々な無料の就活支援のサービスを受けることができる
- ・紹介先に内定しても入社するかどうかは自由。違約金などもなし。
などがあげられる。登録は無料で、手間は1度きりであるから、こちらもプレエントリーに先んじて登録し、利用するに越したことはありません。
以下に代表的な就活スカウトサービスをあげておきますね。
Haloo NAVI(ハローナビ)
ハローナビは知名度は低いですが、スタンダードな就活エージェントの一つです。無料登録後、専属のキャリアアドバイザーとの面談を行った後に、自分にフィットした企業の特別選考へ案内してくれる。自己分析の手段や、面接練習の一環として行うのが良いと思います。
四季報と業界地図からプレエントリー先を探す
リクナビやマイナビなどを使ってプレエントリー先を探してもいいのですが、いちいち記事をクリックして詳細まで見ているとかなり時間がかかってしまいますよね。
そこで、ちょっと原始的な方法ではあるのですが、あえて紙を使うんです。具体的には、就活四季報か業界地図を1ページめからめくって第一志望群になりうる企業を探すんです。
- ・自分が知っている会社
- ・年収が自分の希望より高い会社
- ・今まで完全に視野外だったけど、興味の出てきた会社
等に赤ペンで丸をつけて一気に最後のページまで丸をつけきります。そして丸をつけた企業をひたすらプレエントリーします。一見非効率に見えますが、リクナビ等のネット媒体から企業を探すよりも結果的に早くプレエントリー候補企業の洗い出しを追えることができるんです。
登録の際は
- ・PCの単語登録
- ・Last pass
の活用をおすすめします。
〈就活四季報&業界地図〉
4.まとめ
いかがだったでしょうか?「プレエントリーは何社すべきか?」についてまとめますね。
プレエントリーは本エントリーと異なり、通過・不通過の判断を下されることがないから軽視されがちです。しかし、間違いなく内定には必須のプロセスであり、一生に一度しかない就活で、「プレエントリーで手を抜いたから」という理由で後悔を残すことはおすすめしません。