もくじ
1.はじめに
こんにちは。エントリーシート研究所の岩谷です。
今回のテーマは就活生におすすめの営業力がつく会社です。強烈なノルマや「土下座とかするんでしょ…?」と誤解されがちな営業職ですが
- ■ 自分の努力が売上に直結する
- ■ 新規開拓・法人営業経験は転職市場での価値を高める
- ■ 独立起業に営業力(課題解決力)は不可欠
ということもあり、就職するなら是非、追い求めて欲しい能力の1つです。ではさっそく、営業力をつけたい就活生が受けるべき企業を紹介します。
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2.営業力を極めたい就活生にオススメの企業11選
では、さっそく見ていきましょう。なお、平均年収などのデータは年収ラボを参考にしました。
1. リクルート
リクルートの基本情報
- 【資本金】100億円(2014年10月15日より)
- 【従業員数】[グループ全体]31,841名(2015年3月31日時点)
- 【売上高 】[連結]12,999億30百万円(2014年4月1日~2015年3月31日)
- 【平均年収】不明(平均年収.JPでは500~800万円という噂)
- 【事業内容】就職(人的資源)、進学・スクール、住宅、旅行、自動車、ブライダル、グルメ・美容、介護、ライフスタイル
《営業力が身に着く理由》
- ■ ”圧倒的当事者意識”に唄われる高いスタンス
- ■ 『目標達成』と『やる気』に向かう組織デザイン
- ■ 成果が出るかどうか不明な”広告”を営業しているため
《リクルートの営業力を解説》
リクルートというと最近の就活生には”新規事業を沢山やってる企画の会社”と思われるかもしれませんが、新規事業等を行うためには沢山の関係者を動かす必要があります。また、”メディア創造”を生業とするリクルートにとってはどれだけ多くの企業から広告協賛を頂けるかが売上と社会的影響度に直結します。
そのため、”営業力”をかなり重視してきた企業です。
個々人のハイパフォーマーの輩出はさることながら、『チームで結果をあげさせる』ための様々な施策が存在します。達成時にはみなで勝利をわかちあい、未達の時には皆で本気でそれを悔しがる。この光景が宗教的、狂騒的に映る人もいるかもしれませんが、我を忘れ、「圧倒的当事者(顧客より顧客のことを考える)」というスタンスのもと、蓄積されたノウハウを駆使して営業に従事すると、他社では到底身につかないような圧倒的営業力が身についているのでしょう。
リクルートの営業に関連する書籍
創業者である江副さんが、東京大学の大学新聞から売上1兆円を超える大企業をつくり上げるまでのお話です。営業力がいかに大切か、営業マンが経営者マインドを持つことがいかに大切か、事業運営者からみたときに営業マンに求める役割等も仔細にかかれています。著書のタイトルとおり、リクルートのなんたるかを知れる良書です。
リクルートの営業に関連する記事
2. 野村證券
野村證券の基本情報
- 【資本金】100億円
- 【従業員数】14,658名 (2015.3)
- 【連結収益高 】1兆6041億円(2015年3月末)
- 【平均年収】1086万円
- 【事業内容】証券業
《営業力が身に着く理由》
- ■ 金融商品という他社との差別化が難しく、無形商材を扱っているため
- ■「詰める」文化に唄われる圧倒的達成意欲
- ■ 数千万の資産を個人が預かるため、高い信頼形成が不可欠
《野村證券の営業力を解説》
證券業界トップの野村證券です。證券会社は目に見えない商品を扱っていますし、株券なんてどこでも買えるわけですから、他社との差別化も難しいですよね。
そんな時に大事なのが「人間力」です。ニーズに的確に応えることはもちろんですが、いかにお客様から人間として信頼を得られるかが契約のポイントになるからです。
また、野村證券は数ある証券会社の中でも社内競争も激しく、ノルマを達成できないとかなり詰められることは有名です。その分報酬も圧倒的ですが。厳しい環境の中で会社と共に常に成長していきたいという向上心の高い方にはおすすめの会社だと思います。
野村證券の営業に関連する書籍
『市村洋文』さんという、学生時代に旅行代理店で1億稼ぎ、「このまま調子に乗った人生ではいかん!」と野村證券に入社。朝6時から夜中の24時まで働く「やりきり力」で最年少トップセールス、最年長支店長へと証券マン街道を邁進します。現在では、若くして別の証券会社の社長を務めています。野村證券の社風を知れるだけでなく、ビジネス書としてもとりわけスタンス面で学ぶことの多い良書です。
3. サイバーエージェント
サイバーエージェントの基本情報
- 【資本金】7,203百万円(2015年9月末現在)
- 【従業員数】[単独]1,663人[連結]3,432人
- 【売上高 】254,381百万円(2015年9月期)
- 【平均年収】720万円
- 【事業内容】メディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、投資育成事業
《営業力が身に着く理由》
- ■ 成長市場に参入しているため、仕事や案件を大量にこなせる
- ■ 変化の早い業界であるため、仕事にスピード感が求められる
- ■ あくまでNET広告の代理店のため、他社との差別化は提案力に依存
《サイバーエージェントの営業力を解説》
アメーバブログでおなじみ、サイバーエージェントです。特にインターネット広告事業はPVやコンバージョンなどの広告効果が明確に数値化できるので現在市場が成長中です。
営業は、顧客が抱えている課題に対しウェブプロモーション方法の提案を行い、最適な成果を出せるようにしていくのが主な仕事となります。実際の業務では仮説、検証、実行のサイクルを繰り返し行うので、営業の力は自然と身に着いてくるのではないでしょうか。
社長の藤田さんも元リクルート系のインテリジェンスの出身で営業畑の出身です。社風はアットホームで、充実した事業育成・研修制度に裏付けられた「挑戦できる文化」があるようです。ベンチャー企業で若いうちからいろいろなことを経験したいと考えている方におすすめです。
CAの営業に関連する書籍
創業社長である藤田晋さんの初めての著作です。インテリジェンス時代から営業マンとして若くして圧倒的な成績を残し、24歳で企業、堀江貴文さんらと協働しつつ、26歳にして最年少一部上場社長、個人資産250億円を築き上げるまでの実話です。営業マンとして圧倒的な成果をあげるために行ったことなども書かれております。
サイバーエージェントの営業に関連する記事
4. 電通
電通の基本情報
- 【資本金】746億981万円(発行株数:2億8,841万株)
- 【従業員数】[単独]7,348名[連結]43,583名(2015年3月末現在)
- 【売上高 】[単独]1,535,105百万円[連結] 2,419,278百万円(2015年3月)
- 【平均年収】1271万円
- 【事業内容】 Integrated Communication Design」を事業領域としたコミュニケーション関連の統合的ソリューションの提供、経営・事業コンサルティングなど
《営業力が身に着く理由》
- ■ 企業が抱える問題を「マス広告」という巨大手段で解決していく
- ■ 他社との差別化が提案と信頼以外に無い
- ■ 広告枠という無形商材を営業している
- ■ 博報堂という永遠のライバルの存在
《電通の営業力を解説》
リクルート社に続いて、広告業界からは電通です。クリエイティブで華やかな仕事のイメージがある広告代理店ですが、営業は黒子として、また、最前線で仕事を創り、チームを導いていく存在であるようです。
顧客が抱える問題を見極め、適切な課題を設定し、チームで対処し、成果を上げる。広告代理店、中でもトップクラスの電通で営業を経験すれば、営業マンとして確実にスキルアップできそうです。スキルもさることながら、四代目社長の吉田秀雄さんが語り、今でも社訓のように大切にされている『鬼十則』にうたわれる圧倒的に高い仕事へのスタンスも他者を凌駕する営業力の礎となるでしょう。
電通鬼十則
- 1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
- 2. 仕事とは、先手先手と働き掛けて行くことで、受け身でやるものではない。
- 3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
- 4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
- 5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
- 6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、長い間に天地のひらきができる。
- 7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
- 8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
- 9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
- 10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。
出典:電通鬼十則
電通の営業に関連する書籍
激務と有名な電通ですが、それは決して高いノルマやブラックな風土で社員を拘束して労働させているわけではありません。
社員が主体的に働き、他者をよせつけない圧倒的なスキルを鬼十則に基づく圧倒的なスタンスで発揮しているからこそ、日本を牛耳るまでの影響力をもった大法人となることができたのです。そんな電通の放任の風土を語った良書が以下です。